最近の若いやつは忍耐力がないんだよ、とか言うセリフよく聞きますね。
そればかりか、就活のアピールポイントでも、自分の忍耐力を表現するのはテッパンです。
しかしビジネスマンとして忍耐力はそんなに必要なことでしょうか。耐え忍んでストレスを抱えることが前提の働き方って何か違うと思いませんか?
耐えて我慢する仕事のスタイルは長く続きません。大切なのは「切り替える」ことです。
仕事に忍耐力はストレス過剰、必要なのは「切替力」
我慢して仕事する。ツラくでも努力する。もちろん、仕事はツラく困難なことが多いです。
でもそれでは、ストレスを抱えることが任務のような気になってしまいます。
「もうダメだ」と思う自分を忍耐力で乗り越えようとすると、過剰なストレスがかかります。ただせさえプレッシャーとストレスを抱えることが多いのに、苦痛に耐えて我慢して続けていけるほど、人間は強い生き物ではありません。
しかし、ビジネスマンのなかには忍耐力があり、強靭な精神力でずっと努力できる人もいますよね。そういう人たちは、とてつもない我慢強さを持っているわけではなく、頭を切り替えて常にフレッシュだから次に進めているだけです。
何事にも努力し続けられる人は、目標に向かっていつも考えが前に進んでいるので、そもそも「耐える」という要素がありません。
それこそが「切替力」です。切り替える力がある人は、考えがいつも先を見ていて次のステップにどんどん進んでいます。
忍耐力で乗りきる人と切替力で乗りきる人の違い
- 忍耐力は「仕事で失敗した。でもできないと思っちゃいけない。なんとかしてもっと頑張ろう」
- 切替力は、「仕事で失敗した。でも失敗したものはしょうがない。また次のチャンスで頑張ろう」
例えが簡単ではありますが、この2つの思考パターンは、次のステップに行くにあたってのストレスの度合いが大きく違うし、切替力は、耐えたり無理することなく次に進んでいます。
切替力の思考法
切替力で間違ってもらいたくないのは、考えを切り替えた先が、軽いノリだったり、自分の失敗にあっけらかんとした態度をすることではありません。
失敗を反省したらもう気にせず、気持ちを切り替え次に進むこと。
ツラいことは心の片隅にしまって、新しい次のチャンスや出来事に目を向けること。
理不尽なことや我慢しなければいけないことがあれば「まぁこんなこともあるだろう」と、頭を切り替えることです。
社会に出れば、ツラいこと、納得できないようなことや、我慢して飲み込まなければならないことは必ずあります。だけど、ストレスをためて我慢するべき義務もありません。
しかしそこまで分かっていながらも、はらわた煮えくり返ってストレスが残ったり、へこみ過ぎて考えが堂々巡りな人もいると思います。でもそれこそ、無駄な時間です。
そのストレスの原因になっている物事ばかりが頭を巡って、自分の貴重な時間と脳みそのスペースをすべて持っていかれてる状況はかなり損しています。
落ち着いて考えれば、わかると思います。そんなに人間、暇ではありません。
やりたいこと、やらねばいけないことはたくさんあります。自分のために前に進むべき目標があるはずです。わかりやすくいうと、くよくよしたりこだわりすぎてもいい事ありません。
昨日の自分より今日の自分を大切にして新しくしていくことが大事です。
まとめ
仕事における忍耐力も切替力も根本の定義は同じで、
「向上心を持って、目標意識を継続できる力」です。
ただ単に、自分のキャパ以上にストレスを抱えて、無理やり頑張ることとは違います。
忍耐力は発揮するのを美学だと思い込んで「苦痛を耐える」「我慢する」ことをしていると、間違った努力の仕方をしてしまうパターンも少なくありません。
ただその人の性格上、勝気だったりこだわりが強かったりすると、切替がうまくいかない人も中にはいるでしょう。それも個性ですから無理に変える必要はありませんが、あまり考えすぎず、できるだけストレスをためないやり方を見つけたほうが楽でしょう。
忍耐力で勝負するのも切替力で勝負するのも、ゴールは同じです。
自分の目標まで諦めずに、自分はやりきったと満足できるとこまで努力すること。
それが目標まで到達できてもできなくても、やりきることが大切です。目標を達成するには、どう思考していくのが近道なのか、今一度考えてみると、次のステップが軽くなるかもしれません。