「上司の言っていることが腑に落ちないのにイエスマンになっている」そんな自分に悩んでいる人はかなり多いのではないでしょうか。
特に日本企業のうち古い歴史を持つ会社は、上下関係も厳しく伝統や風習に固執している傾向が強いため、その組織の性格に馴染めず苦労している20代のビジネスマンは多いはず。
反論したいけど何も言い返せずに飲み込んでしまう…。例え反論したとしても、「黙って仕事しろ!」と強制的にねじ伏せられて逆効果だったなんてことも。
では、どうしたら上手に反論して、自分の意見で自由に仕事を進めることができるか考えてみましょう。
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上司にとってイエスマンは都合がいい存在
イエスマンはなんでもやってくれる便利屋さんです。
イエスマンの一番の弱みは、上司が悪徳であった場合どんどん良いように使われていくことです。指示はますます理不尽になり、しまいには失敗を押しつけられたりするものなら、もう手立てがありません。
イエスマンでいることは、何よりも自分のためになりません。「自分が違うと思ったこと」は納得するまで解決する責任感や、自分で成功に導いた達成感を感じることで人は成長していくからです。
今の時代、サラリーマン根性はリスクが高い
少し前までは会社も世の中も、目上の人の指示を素直に聞くことが美学だった頃もあります。
上司や先輩の指示に対して元気よく「わかりました!」と返事をし、言われた通りに動くことがデキる人の象徴のような雰囲気もありました。
でも、今は時代が違います。
グローバル化が進み、トレンドの入れ変わりも激しく、マーケットが1日1日と様変わりしている時代です。いつまでも同じことをやっていては成長できない時代になりました。
上司の中には、やり方を変えたり発想を転換することが苦手な人が少なくありません。
時代に合わせた新しい取り組みができずにいるのが現状です。その体たらくな状態を変えられるのは、まさにこれからの成長を期待できる20代のビジネスマンです。
しかし、知識不足だったりうまく説明できなかったりすると、上司に反論しても上手に事が進まないことが多くありますよね。
そんな現状をどう打破していくべきでしょうか?
反論に失敗するのはコミュニケーション不足
上司に理不尽なことを言われたり仕事内容の方向性がズレているなど、上司の対応に疑問が生じる場面では、何よりもコミュニケーションが必要です。
コミュニケーションを増やせば、信頼関係も築けます。信頼関係がないと、何を言っても聞いてくれない状況からは脱出できないでしょう。
上司に受け入れられる反論方法
スムーズに上司に反論できる具体的方法をまとめていきます。
反論するときにやってはいけない3つのポイント
1、「でも」「しかし」「そうじゃなくて」を使わない
否定語は、相手のことを、頭から否定している言葉です。気をつけないと、説明する前に上司は腹が立ってまともに話を聞いてくれないってことにもなりかねません。
2、上司と自分の間にある「課題や原因」を共有しないで反論したらダメ
二者の考え方にズレが生じているのには、必ず原因があります。人は誰でも、結論だけ言われても納得しません。そこに隠れている課題や原因をはっきりさせ、お互いに共有することが大切です。
3、反論内容を上司に押しつけない
反論した後は、「いかがでしょう」や「それについてどう思われますか」と上司に投げかけます。
上司に反抗したいのではなく、疑問に思った内容に対して上司の意見を聞きたいだけ、という態度を提示すれば、上司の飲み込みもスムーズになってくるはずです。
反論手順
1、まずは上司の言っていることを受け入れる
「そうですね、言っていることはわかります」「そうですね、そういう考え方もありますね。」
2、課題を提示する
「その中でも、〇点ほど課題があると思います。1つは、〇〇なこと。 2つ目は、〇〇なことです」
3、課題の解決方法を提示する
「その課題に対して、〇〇すべきだと私は考えますが、いかがでしょうか。」
では実際にどう使っていくのかご紹介します。
★反論具体例その①
上司「これ今日中に提出して」
⇒今日の15:00に提出したら、「遅いよ!もっと早く提出してくれないと困るよ」というシーンで反論する方法
★反論具体例その②
上司「パクチーそばが女性にウケてるんだったら、にんにくうどんもいいだろう。臭い食べ物が人気なんだろ。それで決まりだな!」
⇒という、訳のわからない事を押し通そうとしている上司に反論する方法
チョップドサラダうどんもどうかと思いますが、自分でも課題に対しての解決策を提示するのが大切です。
まとめ
私も、上司の指示や指摘にただうなずくだけで、何も反論できない時期を何年も乗り越えてきました。
しかも、頭ごなしに怒鳴りつけられたもんなら、上司ってホント面倒くさいなぁ~まぁいいや、ってなりがちです。
こうやって、自分の思っていることも平然とスルーできるようになったら、まさに都合がよいイエスマンが出来上がります。そんな仕事のスタイルを自分の中に定着させてしまうと、何をやっても仕事がつまらないものになってしまいます。
人と人が関わる仕事の現場では、意見の食い違いや、違う目線でものを言うことは、逆にとっても必要なことです。めげずに、出口を探してみましょう。